2009年12月26日

ナポリタンスパゲッティって…?














喫茶店のケチャップパスタの事ですね。ソレは分かってますけど、本場ナポリのナポリタンスパゲッティってどんなんか分かりますか? ナポリタンスパゲッティという名前では存在しないでしょうが、ナポリならではのスパゲッティを食べたい!
プッタネスカがソレ? なのか? 魚介のパスタがそうなのか…、謎は謎のまま……。

ナポリタンはさて置き、ナポリはやっぱピザです、いやピッツァです。薄焼きのクリスピータイプはフィナーレリーグレで美味しいのをいただきましたが、今度はふんわりナポリピッツァをいただきましょう!









マズは何げに歩いていたら遭遇した行列のできるPIZZERIA『Buon appetito da Di Matteo』













釜の前でピッツァを焼き上げる職人さんはガムかみながらやってるし、





フライヤーの前で”揚げピッツァ”揚げてる職人さんはタバコ吸いながらやってるし、配達係のオニイちゃんはヘルメット被ったまんま店のなかウロウロしてるし、メチャクチャだねナポリ。でもいいんだと思います。それがイタリアだしソレがナポリなんでしょうね。だってピッツァ美味いですもん。




生地は思ったほど分厚くなく、かと言って薄すぎず、”ふんわり”と言うより”もっちり”。トマトソースは若干の酸味を残しつつも濃すぎずサラッと。他のお客さんはナイフとフォークを使って食べてらっしゃいますがピザは素手でしょ。


右手にビール、左手にピザ。コレ最高の組み合わせ。
サクッと食べてサクッと飲んで5~6€払っておしまい。昼真っから酔いどれ気分でイイ感じぃ~。明日もこの組み合わせで行きましょー! 揚げピッツァ食べてみたいしっ!

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2009年12月24日

飴職人を探して


























































   パレルモの西側に位置する街、トラパニ。この旅の目的のひとつである「シチリアの飴職人に会う」を求めてやって来ました。

今から約7~8年前、熊本市内の上通りアーケードの先から右に曲がった所のカフェで働いていたときの事。お客様に読んで頂く為に数種類の雑誌を置いておりました。そのなかに『TITLLE』という雑誌がありまして、表紙に、とても奇麗に可愛く輝く飴の写真が使われてる号がありました。その号の『TITLLE』では"SICILIA"を特集していたワケです。その”とても奇麗に可愛く輝く飴”はシチリアのトラパニという町の飴職人が作っていて、その職人さんはオジイチャンなのですが、跡継ぎがいないからそのオジイチャンの代で最後だと書いてありました。当時、私は「シチリアに行って飴の修行をして跡を継がせて貰おうかな…」なんて事を思っていたわけです。五分の一くらい本気で…。とかなんとか言っちゃっても、そんな事はすっかり忘れておりました。しかし、旅に出る前にミカンマン(そのカフェでバイトをしていた男)から「覚えてますかミスター? 飴職人に成るとか言ってた事…」と言われて思い出しました。だから今回、飴職人のジイチャンに会いに行くのです。


パレルモから列車で3時間。駅に着くと早速飴職人探しスタート。前日にネットで調べたので、なんとなーくここら辺かな?って事は分かってはいます。しかし、なかなか見つかりません。タバコ屋のオッチャンに聞いても分からず、パン屋の兄ちゃんに聞いても分からず、歩けども歩けども…、小走れども小走れども…、あーもう帰りの列車の時間が近づいて来たー。ちょっとBARでヒトヤスミ。そうだ、最後にBARのオッチャンに聞いてみよう。「おっちゃーん、この当たりの飴職人知ってますか?」「知ってるよ。すぐそこ。そこ曲がって右」「オー! ヤッター」「連れてってやるよ」「ぐらっちぇ」とうとう飴職人のじいちゃんに会えるバーイ!

「ここだよ。でも閉まってるね。午前中は開いてたんだけど…。5時くらいになればまた開くよ」

ザンネーン! 何度もこのシャッターの前歩いたけどそりゃ気付かんわーい。5時まで待てない。列車が行っちゃう。諦めて帰るとするか…。と、その時、一台の車がそのシャッターの前にとまり、車から出て来たオニイサンがシャッターを開け始めました。軌跡!? シャッターが開いたソノ中は飴屋さん。忘れ物かなにか採りに帰って来たの? 「あのー…、」「入っていいよ」「ぐらっちぇ」



どうやらココで作って売っているらしい。しかし、ジイチャンじゃない…。頭薄いけどまだオニイサンだ。ニセモノ? 跡継ぎ? 息子?

昨日のネットの情報によると飴の種類は6種類くらいしか作ってないらしいのですが、もっと多い種類の飴が並んでいます…。ジイチャンの店はココじゃねーな? でもとりあえずは飴は買っておこう。飴自体は雑誌の表紙になっていた飴と同じだもんね。


































実は探し始めてすぐの時に、ココじゃないの? と思った屋台っぽい怪しい建物があったのですが、ソコにもコノ店にぶら下がっている看板と同じ看板がありました。ジイチャンはそっちでやってんのかな? ソコも開いてなかったから確認は出来ませんが…。

ちゅーことで、ジイチャンには会えず仕舞い。でも、若い人が飴職人やってるみたいだから安心しました。私の出る幕ではないようです。列車に揺られてパレルモへ帰ります。

明日はアルベロベッロだ。



2009年12月16日

南へ飛べ!





お次は一気にシチリア島まで飛びました。『eazyjet』というヨーロッパを飛び回る格安航空会社を利用して約10000円です。もっと早く予約すれば3~4000円くらいで行けそうです。距離で言うと熊本-仙台間くらいですから、かなり安いですね。

シチリア島の州都パレルモに到着すると予約したホテルに向かって歩き出しましたが、途中の路地売店でシチリア名物”アランチーニ”に遭遇。

























早速購入いたしました。ひとつ1,20€です。店のオッチャンがチンしてくれてアツアツをガブリッ…、うーん…微妙…アツアツじゃないし、コレちょっと傷んでる? 朝から作ってずっと外に放置で夕方4時くらいだからやっぱダメか? オッチャンの視点合ってなかったしな、残念。


シチリアと言えばイタリアンマフィアの地元。ゴッドファーザーです。治安はとーっても悪いそうです。またひったくりに会わないように気をつけなきゃ。気を付けながらバンゴハンの場所を探します。街を歩きながらあっちこっちの店内覗いてメニュー見て値段見て”イワシのパスタ”があるかどうかチェックして…。そうです、目指すは”イワシのパスタ”! 赤いトマトソースではなく黒いソースのイワシパスタ。イカ墨の黒ではないようで、何の黒なのかは謎!? 楽しみー!


行き着いたのは観光マップに広告を出していたレストランで『Capricci di Sicilia』.

ここもいろんなグルメ雑誌に紹介されてるみたいです。中に入ってみると、ビンゴ! ネクタイ閉めたサラリーマングループ客もいるし、男性独り客が3人もいるし、常連さんらしきオバチャンもいます。こういう店はあまりハズレません。



オーダーは”シチリアの前菜盛り合わせ”と”spagettini con sarde(イワシパスタ)”と”魚介フリット”とシチリア産白ワイン。














”シチリアの前菜盛り合わせ”には”インヴォルティー二 ディ サルデ(イワシの巻き巻き揚げ)”、”パネッレ(ヒヨコ豆粉の揚げ物)”、”カポナータ”、”パンピザッぽいの”、”ポテマ丸君っぽいの”の5種類が。

中でも感動したのは”インヴォルティー二 ディ サルデ”です。やはりイワシ自体が美味いのは言うまでもないのですが、巻き巻きしてある中には何が入っているかというと…、秘密です。フフッ。ハッキリ言って日本で見た事ないかも? 再現できるかなコレ?



”spagettini con sarde”で使っている麺の種類はブガッティー二。ちょっと太めで中心に穴が空いているタイプです。コレが良く合う。そして黒いソースの謎は…、秘密です。ヘヘッ。食べた感想としては「もっとイワシイワシしてるかと思ってたけど結構野菜系?」みたいな。レーズンも入ってるし。



”魚介フリット”は見たまま。海老もタコもイカも揚げただけで美味いっす!


いやはやジェノヴァに続いてイイ店でした。当たりですた。明日はトラパ二に行くバイた!

2009年12月15日

大好きなジェノベーゼのジェノヴァ

ニース、モナコからイタリアへ戻ってジェノヴァです。ペスト(バジルペースト)が有名なので、勝手に山の中かと思っておりましたが海沿いの街でした。

まずは市場へ。地元の新鮮な海の幸や山の幸が豊富に揃っているので、ココで今夜食べるものを想像します。





































































いやー、いろいろありますね。バジルもゴボウも鮮魚も色々。やはりココでは魚とジェノベーゼパスタは欠かしてはいけないようです。
















街の隅から隅まで歩き回って決めた一軒は赤い魚のマークが可愛い『da Rina』です。ミシュランにも紹介されているようなので味に間違いはないでしょう。だってマラドーナも来てるもん。


オーダーしたのは”魚介の蒸しただけ前菜””ラザニアのジェノベーゼ”"タラとジャガイモとオリーブの煮込み"の3品。まず出て来たのは、な、な、なんとぉ!”ゼッポリーネ”。












青のりは入ってませんが代りにネギが入っていました。



続きまして"魚介の蒸しただけ前菜"

蒸し加減と言い塩加減と言いパーフェクト! ★3つです! 当然素材が新鮮なので美味しいのは当たり前かも知れませんが、絶妙の蒸し加減と塩加減は職人技だと思います。













お次は”ラザニアのジェノベーゼ”。ラザニアとは板状のパスタの事ですが、たいていはボロネーゼソースやホワイトソースと重ね焼きするものだと思っとりましたところ、いわゆる麺として出て来たのには驚き。もちろんペストの味と香りと色と申し分なし。さらにツルッとした食感も後を引きます。市場でペスト買ったから帰って自分で作ってみよーっと。




最後に"タラとジャガイモとオリーブの煮込み"。タラは随分煮くずれておりますが、何とも美味です。赤っぽいスープはダシを採るのに使った色々な魚介の色でしょう。とても複雑でいながらシツコクはなく、しっかりとした味付けの食べ応えのある一皿でした。

さてさて、★は付いていなくとも、初のミシュラン紹介物件での食事だったわけですが、さすがに大満足です! ハッキリ言って”魚介の蒸しただけ前菜”にはビビりました。ウマ過ぎです。後は、駅に向かって走るだけ。出発まで20分しかないからね♡