パレルモの西側に位置する街、トラパニ。この旅の目的のひとつである「シチリアの飴職人に会う」を求めてやって来ました。
今から約7~8年前、熊本市内の上通りアーケードの先から右に曲がった所のカフェで働いていたときの事。お客様に読んで頂く為に数種類の雑誌を置いておりました。そのなかに『TITLLE』という雑誌がありまして、表紙に、とても奇麗に可愛く輝く飴の写真が使われてる号がありました。その号の『TITLLE』では"SICILIA"を特集していたワケです。その”とても奇麗に可愛く輝く飴”はシチリアのトラパニという町の飴職人が作っていて、その職人さんはオジイチャンなのですが、跡継ぎがいないからそのオジイチャンの代で最後だと書いてありました。当時、私は「シチリアに行って飴の修行をして跡を継がせて貰おうかな…」なんて事を思っていたわけです。五分の一くらい本気で…。とかなんとか言っちゃっても、そんな事はすっかり忘れておりました。しかし、旅に出る前にミカンマン(そのカフェでバイトをしていた男)から「覚えてますかミスター? 飴職人に成るとか言ってた事…」と言われて思い出しました。だから今回、飴職人のジイチャンに会いに行くのです。
パレルモから列車で3時間。駅に着くと早速飴職人探しスタート。前日にネットで調べたので、なんとなーくここら辺かな?って事は分かってはいます。しかし、なかなか見つかりません。タバコ屋のオッチャンに聞いても分からず、パン屋の兄ちゃんに聞いても分からず、歩けども歩けども…、小走れども小走れども…、あーもう帰りの列車の時間が近づいて来たー。ちょっとBARでヒトヤスミ。そうだ、最後にBARのオッチャンに聞いてみよう。「おっちゃーん、この当たりの飴職人知ってますか?」「知ってるよ。すぐそこ。そこ曲がって右」「オー! ヤッター」「連れてってやるよ」「ぐらっちぇ」とうとう飴職人のじいちゃんに会えるバーイ!
「ここだよ。でも閉まってるね。午前中は開いてたんだけど…。5時くらいになればまた開くよ」
ザンネーン! 何度もこのシャッターの前歩いたけどそりゃ気付かんわーい。5時まで待てない。列車が行っちゃう。諦めて帰るとするか…。と、その時、一台の車がそのシャッターの前にとまり、車から出て来たオニイサンがシャッターを開け始めました。軌跡!? シャッターが開いたソノ中は飴屋さん。忘れ物かなにか採りに帰って来たの? 「あのー…、」「入っていいよ」「ぐらっちぇ」
どうやらココで作って売っているらしい。しかし、ジイチャンじゃない…。頭薄いけどまだオニイサンだ。ニセモノ? 跡継ぎ? 息子?
昨日のネットの情報によると飴の種類は6種類くらいしか作ってないらしいのですが、もっと多い種類の飴が並んでいます…。ジイチャンの店はココじゃねーな? でもとりあえずは飴は買っておこう。飴自体は雑誌の表紙になっていた飴と同じだもんね。
実は探し始めてすぐの時に、ココじゃないの? と思った屋台っぽい怪しい建物があったのですが、ソコにもコノ店にぶら下がっている看板と同じ看板がありました。ジイチャンはそっちでやってんのかな? ソコも開いてなかったから確認は出来ませんが…。
ちゅーことで、ジイチャンには会えず仕舞い。でも、若い人が飴職人やってるみたいだから安心しました。私の出る幕ではないようです。列車に揺られてパレルモへ帰ります。
明日はアルベロベッロだ。
なぜかフランダースの犬のアニメで出てきたいちごあめを思い出しました。
返信削除急にアメ食いたくなったじゃねーかー
コノー(笑)
メリークリスマス!UJ!
返信削除そちらのクリスマスってどんな感じッスか?
P.S.
イタリアって結構、日本車走ってますね。
メリークリスマス♪ きれいな飴ですねー!! どんな味するんだろ
返信削除あなた 甘いもの駄目でしょ!!
返信削除飴職人は恐がりさんが幽霊屋敷で働くようなものだったかもね。
じいさんに会えなくてよかった〜。
黒い飴は何味でしょう??
返信削除いかすみ?
あら・・・まだイタリアですか
返信削除はよ・・南仏いかんと!
TGVで上昇ですね・・・・
>キャプトさん
返信削除飴食ったですか? フランダースの犬の飴ってどんなんか俺知らんス。
>shigehiroさん
本日クリスマスなり。静まり返っていて淋しいです。どっこも開いてないから飯も一日食えないかも?
日本車はまあまあ走ってます。さすがにアジアほどじゃないですけど。
>komokuさん
黒い飴はアニス、茶色いのがcarrubbaというシチリア特産の植物の味で、赤はイチゴ、オレンジはオレンジ、緑はミントって感じです。よ。megさん?
>eijijiさん
お酒飲めないバーテンダーも居るんです。
>kiyoharaさん
オス! リヨン行くデス!