2009年11月30日

県道沿いのPizzeria

エッツィオ&和子夫妻の家があるリグーリア州/フィナーレ・リーグレという街のピッツェリア。
ピッツェリアは、日本で言うところのラーメン屋かうどん屋に当たる存在なのかな?って思います。街中には当然あっちこっちにあるし、田舎に行っても必ず数件目にします。ピザはイタリアのファーストフードなワケですね。
それでコチラのピッツェリアですが、40席程の店内は平日の夜ですが満席でした。地元の人ばかりではなく、わざわざココまでやってくる人も沢山いるのだそうです。


日本では5~6年ほど前からフワフワのナポリ風Pizzaが主流となってきていますが、こちらのPizzaは薄焼きのクリスピータイプ。



焼いているのはお爺ちゃんとその息子?でしょうか。お婆ちゃんもまだまだ現役で活躍中!



定番マルゲリータとマリナーラ、トマトソースベースのゴルゴンゾーラをオーダー。こちらのPizzaは薄いだけではなくとっても軽やかパリッ!サクッ!です。ウメー! 美味しいピザというのはボコボコが沢山あるピザだということらしいですが、見て下さい! ご覧の通りボコボコいっぱいです。この生地の配合を教えていただきたいトコロですが、当然教えてくれません。とある日本人が給料いらないから修行させて欲しいと申し出たらしいですが、「働いてもいいけど、教えないよ」と断られたらしいです。まあ、当然ではありますが、要するにココに来ないと食べられないって事ですね。1枚3~4€という低価格なのですがウワサ通りのお値打ちの一品。ミラノの観光客相手のpizzeriaで食べれば倍近くのお値段するのだとか。
今日も美味しいバンゴハンありがとう! エッツィオ&和子さんバンザイでーす!


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2009年11月26日

県道沿いにある老舗トラットリア


























『Gambero Rosso』
という本をご存知ですか? 毎年発刊されるイタリア版『ミシュラン』の様なグルメ本です。この本に掲載されているレストラン、創業140年という老舗『TRATTORIA-BAR "TRIPOLI"』{address:Via G.Chiarlone,2-17058 Piana Crixia (SV)}に行って参りました。

ここもまたエッツィオ&和子夫妻に連れて行っていただいたのですが、『Gambero Rosso』に掲載されている店の中でも数少ない庶民派レストランです。掲載されているほとんどの店の平均単価は200~300€なのですが、ここはお酒を飲んでも30€前後で事足ります。ハッキリ言って街の定食屋さんです。それなのに掲載されているというトコロが凄いでしょ! どれだけ美味いの!?

まずは一皿目。エッツィオ&和子夫妻が頼んだのは「コレが美味しくて通ってるのよ!」というトリポリ名物の”ラビオリ”。
爺ちゃんが毎日作っているという渾身の手打ちパスタ。モチモチのパスタの中には挽肉と野菜。茹でて酢醤油と辣油で食べれば餃子? みたいな気もしないでもないですが、うっすらと絡まったトマトベースのソースで極上イタリアンです。ポイントは、イタリアンでは珍しいと思われる”ショウガ”の風味。

私が頼んだのは”ポレンタ”。
熊本市在住のイタリア人・ロベルトが「イタリアに行ったら、必ずポレンタを食べた方がイイんじゃな~い。アレはとても美味しいね~。」と言っていたのを思い出したのです。"ポレンタ"とはトウモロコシの粉を水で練りながら火を入れたお粥の様なダゴ焼きの様な、膨らんでいないホットケーキの様な日本では見た事のないもの。これにいろんなソースを掛けていただくのですが、この日のソースはラグー(挽肉のソース)かニンニクとアンチョビのクリーム。この辺りの土地のオリジナルソースは後記の方らしいのでソレをチョイスしました。バーニャカウダソースを生クリームで延ばした様な、とても日本人が好みそうな味。ポレンタ自体の素朴で質素な味と、主張のあるしっかりとしたソースの味が相まってグッド。


次にエッツィオが選んだセコンドは”鶏肉のカチャトラ(猟師)風”、




和子サンは”牛サガリとグリーンピースの煮込み”、





私が選んだのは”トリッパ(牛の第二胃袋)の煮込み”。

まぁどれを食べても激ウマ! まずは素材の良さが違うのでしょう。鶏も牛サガリもトリッパも臭味なんてモノは一切ございません。あるのは旨味だけ。ニンニクやハーブも使ってはありますが、あくまで香り付けの為。一番感動したのはトリッパの煮込みがトマトベースではななかったこと。コレまでにトマト系以外のトリッパは食べた事がありません、出て来た時には正直「失敗したかな…」と思ってしまいましたが、大変失礼をば致しました。激ウマです!

やはり140年の歴史というものには計り知れない底力のようなモノを感じます。フツーの街の定食屋さんです。近所のおっちゃんや家族連れが来店し、客席の隣の部屋では子供が宿題をしてたりテレビを見てたりしてて、BAR(バール)ですからお菓子やジュースも売ってありますし、エスプレッソだけ飲みに来る人もいます。そんなトラットリアが140年です。現在、現場で腕を振るっているのは4代目。写真の爺ちゃんの娘さん。ここはまだまだ、ずっとずっと美味しいご飯を食べさせてくれそうです。
フツーって凄いなー、と思ったバンゴハンでした。

ガンベロロッソ公式ホームページ http://www.gamberorosso.it/

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2009年11月23日

WINE RESTAURANT EXEDRA @ MILAN

EXEDRA(エクセドラ)
散歩者の休息用などに設けた半円形の階段状座席。 ギリシア・ローマ時代に、列柱廊内部に三方にめぐらした壁に沿ってベンチを配した部屋。 初期キリスト教教会堂東端部の半円形の高位聖職者席。※大辞泉より

このレストランの名前の由来は…わかりません。

ワインレストランというだけあってワインの種類は豊富でした。リストはイタリアの州毎のくくりにしてあり、地下には大きなワインセラーもあったし、選ぶのが大変だけどそれもまた楽しい時間です。選んだのはランブルスコ・レッジャーノの微発砲性。肉でも魚でも両方いけそうなミディアムボディの一本。当たり!でした。

ここの名物料理は”タルタル”のようです。周りの全てのテーブルでオーダーされていましたので、私も「アレと同じものを下ちゃい」とオーダー。すると「牛肉とマグロはどっちにするね?」と聞かれ、魚の料理は既にオーダーしていたので「牛肉をお願いしまっす!」
なぜ周りのテーブルのみんがが頼んでいるのが分かっていたかと言うと、テーブルサイドで調理してくれるからです。それが出来るのは一人のオッチャンサービスマンだけのようで、そのオッチャンは大忙し。あっちでカチャカチャこっちでカチャカチャとタルタル作りながらもオーダー聞いてワインサーブして…みたいな感じです。あっぱれオッチャン。



お味の方は…、タバスコの量が多かったようで、ちょいと辛過ぎました。でも、コレはいけますよ。熊本なら馬肉でいきますか? 食中毒が怖いですけど。

その他の料理はこちら↓

“ポルチーニのフリッタータ”











“トリュフとフォアグラのリゾット”












“アンコウのグリル カボチャのソース ドライトマト乗せ”




小洒落た店もたまにはイイもんです。ただ、高い…。コレ全部で90ユーロ(約12000円)です。日本に帰り着くまでお金もつかなぁ…。


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2009年11月22日

ガイドブックには載ってないレストラン



スフォルツァ城・センピオーネ公園北側門サイドのレストラン知ってますか?



カクカクシカジカで出会ったエッツィオ&和子夫妻に、地元の人もあまり知らないという隠れ家レストラン(ココではあえて店名は伏せさせていただきます)に連れて行っていただきました。



お客さんの中には洋服がペンキまみれの塗装屋さんやビシッとネクタイ締めたビジネスマンまで様々。第二次世界大戦中に開業したらしいこの店は軽く60年は続いているであろう老舗です。昼のクローズタイム間近に行ったにもかかわらず満席でウェイティング2組という大盛況ぶり。我々も待たせていただきましたが、10分くらい経つと席が空き無事にランチに有りつけました。
メニューはなく、接客係の女性がプリモは…で、セコンドは…、と説明もしてくれます。それを聞いてそれぞれに注文するスタイルです。

私が選んだプリモは”トマトソースのリングイネパスタ”。ここで驚いたのは、茹でた麺にトマトソースを掛けただけの喫茶店風の装い。こういうスパゲッティは日本独自のスパゲッティだと思い込んでいたので衝撃でした。しかも、美味い! ソースには具らしきモノは何も入っていませんが、ソースの濃度や甘みや酸味など絶妙のバランス。麺のアルデンテもしっかりとれていて申し分なしです。


セコンドは”ミラノ風カツレツ”。骨付きの豚ロースを叩いて薄くのばして衣を付けて多めの油で焼いた一皿。ただそれだけ…、ではありますが、そのシンプルさの中に本物を見たように思います。


聞いたトコロによると、このレストランは今の代のお爺ちゃんお婆ちゃんが現役を引退したら閉店するかもしれないという、絶滅危惧種の貴重なレストランらしいです。まだまだ元気そうに仕事をされていたので、すぐにどうこうということではなさそうですが、ミラノに訪れた際にはぜひ立ち寄って欲しい一軒である事は間違いありません。

素敵な店に連れってくれてありがとう!


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2009年11月21日

『THE 地球のバンゴハン』START!






 ミラノの街には野良サイが歩いています。ウソです。

ファッションの街ミラノに入りました。ミラノ人の服は黒ばっかです。黄色いジャケットに黄色い靴という格好をしてるのは私だけみたいです。だいぶ目立ってると思います。少々恥ずかしので服と靴を買おうかな…。

 到着したのは夕方7時頃。新しい街には明るい内に入りたいのですが、飛行機の出発が遅れたり、意外と空港が田舎で街まで1時間くらいかかったりと周りはすっかり暗くなっていました。
 実は予定より一日早く来てしまったので、迎えに来てくれるハズだったMeguとは連絡も取れておらず独りぼっち。とりあえずミラノの日本食レストラン『大阪』で働くMie姉に電話して、「もう来ちゃったんだけど、今夜の予定は?」と一緒に御飯食べる事に。駅から『大阪』までは歩いて10分くらい。『大阪』で御飯かと思いきやMie姉の彼氏・Massimoがやってるイタリアンレストラン『La rosa nera』へ。

とりあえず、Massimoの故郷はトスカーナだからトスカーナの白ワインね、で、イタリアだからpizzaね、ミラノだからミラノ風カツレツね、ミラノはロンバルディア州だから生ハム盛り合わせね…。

 いやー、やっと本場のイタリアンを口にする瞬間がやってきましたよ。この地球一周旅行のメインイベントの始まりです。ハッキリ言ってコレまではオマケ。食べて来た料理に支払った金額もオマケみたいなもの。しかしコレからは違います。ヨーロッパは物価高いです。食前酒、ワイン、プリモピアット、セコンドピアット、ドルチェ…と頼まないといけないような店にも行きます。ミシュランやザガット、ガンベロロッソに紹介されているレストランにも行きます。ネクタイしなきゃ入れない様な星付きの店にも行きます、多分…。もちろん、地元民が行く安くて美味しい定食屋さんみたいな店にも行きます。モノホンです! 楽しみです!
 皆様も今後の『THE 地球のバンゴハン』をお楽しみに!


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2009年11月19日

野郎3人のロマンチック旅














サントリーニ島の度は午前7時に島に到着したトコロからスタートしました。

バスに乗り市街地まで15分。バスターミナルに待ち構えていたのは宿の客引きオジサン&オバサン。ギリシャでは客引きは違法行為らしいのですが、この島ではアリみたいです。とりあえずソノ人らを振り切り安宿街に向かって歩き始めましたが、お客さんをゲット出来ないオジサンがHONDAの赤いCUBに乗って「サンニンデニジュウユーロ!」と言いながら着いて来ます。

あまりにも安いのでそうとうなボロ宿なのだろうと思いシカト。しかしずーっと着いていらっしゃいます。仕方ないので「とりあえず部屋を見せていただきましょうか?」とオジサンに着いて行くとコレが結構立派なお宿。はい、ココに決定。「何泊だ?」と聞くので「1泊だ」と答えると「じゃ、25ユーロ」とオジサン。「さっき20って言ったじゃん!」「ソレは3泊の場合」「じゃあ一人7で合わせて21」「ダメ」「じゃあ一人8で合わせて24」「ダメ」…
見た目によらず頑固なオジサン。島はオフシーズンでどこもかしこも閉まっているみたいだし、またこれから探すのも大変なので「じゃあ25でいいよ」。


この島の見所は、島の端から端まで点在しているけれど、交通機関が発達している様には見えないのでレンタカーを借りる事にしました。



左ハンドルのミッション車は経験済みですが、右側通行は初めて。少々緊張しながらスタート。ナビは坂本君。いきなり道を間違えてくれて…、先が思いやられるなー。


まずはじめに向かったのは島の最南端。レッドビーチ、ホワイトビーチなどなど夏場はビキニのお姉ちゃんでいっぱいになるであろう場所へ。当然ながら、だーれもいらっしゃいません。我等と同じようなバッグパッカーが数人いるくらいです。

気を取り直してワイン醸造所へ。地球の歩き方に載っていたのでとりあえず行ってみようと…。しかし、どこにあるのかよくわかりません。

車を走らせていると『art space & wine』なる看板発見。地球の歩き方に載っているトコロとは間違いなく違いましたが「ま、いっか?」と入る事に。するとココもお休みみたいです。帰ろうかとしていると中から爺ちゃん登場! 「中を観たいのですが…入場料はおいくらですか?」と聞いてみると「日本人かい?」と、「Yes japanese」「じゃ、タダでいいよ」「やったー」。

入ってみるとコレまた素敵なギャラリーではありませんか! 以前ワインの醸造をしていた洞窟の壁にたくさんの絵画や写真が飾られています。いくつもの部屋があり、爺ちゃんはひとつひとつの部屋の照明を点けてはグリース訛りの英語でいろいろと説明をしてくれました。ギャラリーだけではなく、昔のワインの作り方や現在の作り方の説明も。グラッパの試飲もさせてくれました。最後に「今ココで作っているのはこの白と赤とグラッパだよ。1杯2.5ユーロで試飲出来るけど、どうだい?」と。「試飲じゃなくて買います。白を下さいな」と言うと「あら、ホンマか? ありがとう」とニッコリ。いやー、ええ爺ちゃんやった。

さてさて次は夕陽を観に島の最北端へ。ココは言うまでもなく最高のロケーション。野郎3人ということ以外は言う事なしです。野郎3人で夕日と言えば、二十歳の頃、初めての海外旅行にハワイへ行ったときに夕陽を見に行った時の事を思い出しますねぇ…。
ハワイの大学へ通っていたジョージ(日本人)の運転する赤いフォルクスワーゲン・ジェッタに乗り込んだ私とヤス。ホノルル島の海岸線を飛ばしてサンセットビーチへ。陽が沈む時間より少し早く着いた私達は砂浜に座り込んで棒倒し(砂山を作ってテッペンに棒をさして周りの砂を順番で削って行き棒を倒した人が負けのゲーム)をしながら夕陽を待っていたらいつの間にか暗くなって夕陽を見逃したという話。
この度はその失敗の教訓を生かしたのでちゃんと写真に収めることができました。




さぁ、次はイタリアだ!



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